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【 仙田正雄 大阪旧加島屋所蔵浄瑠璃板木誌 】

(2023.03.01)
提供者:ね太郎
 
大阪旧加島屋所蔵浄瑠璃板木誌
       仙田正雄 日本文化14号 pp. 42-66
  一、由来略
   ○
 大阪に於ける浄瑠璃本の刊行は、何を以て嚆矢とするかといふことには、未だ判然たる定説がみつからない。西沢一風の操年代記(享保十二年春)①に依ると、浄瑠璃来暦の始に、大阪に於ける浄瑠璃節の開祖井上播摩掾を叙して当時の愛好者が所謂播摩風稽古に苦心したことから、正本が市井に板行出来の来歴など書かれてある。大阪では其頃浄瑠璃節が漸く盛になりだした時代で、各流各派其特徴を競ひ、各々其音節の秘伝奥旨を墨守して、容易に一般に知らしめなかつたし、太夫の床本なども『かたく閉て』『弟子たらんにもむさとゆるさ」ぬ有様だから勿論当時は稽古本などといふものはなかつた。従つて音節を習はんとするものは『漸聞書にして、一行二行つゝおぼへ』るより外に方法がなかつた。こんな風情だから大阪には勿論正本屋といふものがなかつた。従来の正本出版は専ら京都で行はれ鶴屋喜右衛門、山本九兵衛、八文字屋八左衛門等がその主なる出版元で、江戸版の出現は明暦以後のことに属するから、是迄の大阪に於ける正本供給-播摩掾以前の或は播摩掾以外の正本供給は、自然京都から仰いでゐた訳で、正本版元といふものは全然無かつた訳である。其後播摩掾の名聲が段々伝喧せらるゝに及んで、心斎橋筋三津寺辺の書本商井上弥兵衛といふ人が出て、播摩『太夫のゆるしを請、語り本の内道行、四季、神落などを乞請、是を書本にして』一般に弘めだした。之が先大阪に於ける義太夫本弘布の始であらう。播摩掾の正本は『聲曲類纂』に掲げられてゐる五十八種以外にも、未だ二三十種あるらしく推定されてゐるが、現存してゐる正本②の最も古いものは、明暦四初秋日の刊記ある『紅葉狩』で、これは〔京〕二条通正本屋九兵衛の刊行となつてゐる。次に挙げられるのが『二たん四郎』で、水谷氏の正本目録③には、『万治二年正月』とあり、且『署名なけれども、井桁の内に橘の紋あり』と註され、暗に播摩掾の正本であることを認めておられるが、出版元の何れなるやは判明し難い。樋口慶千代氏の『古浄瑠璃の話』④によると、播摩掾正本として前の『もみちかり』と共に『二たん四郎』をも引例せられてゐるのを見る。この記録によれば『二たん四郎』は『井上大和掾正本。大阪西沢太兵衛板。萬治二年刊』と明確に紹介されてゐ、事実京都帝大には之に相当するものが現存されてもゐるといふことである。
 井上和雄氏の『慶長以来書賈集覧』大阪正本屋太兵衛の項にも其出版書として『仁たんの四郎(萬治二)、花物狂(寛文二)』の二の正本を紹介してあるが、同書の発行が大正五年であつてみれば、何等か他の根拠ある資料によられたものではないかとも思はれるのである。(本文脱稿後若月保治氏の『古浄瑠璃の新研究』を手にするこどが出来、その豊富なる材料と周到なる研究を以て満たされた浩瀚なる集大成を読むに及んで、遅々たる未熟の穿鑿が一気に氷解したやうで甚だ嬉しかつた。『二たんの四郎』の紹介は『明暦寛文期正本概説』中を補足して更に同追加篇にて万治版の写真をも新に掲載せられてゐる)『花物狂』は『寛文貳年壬寅七月吉日西沢太兵衛板』と刊記あるもので、水谷氏の旧本③には大和掾の正本なることを推定、且『大阪版の浄瑠璃中最も古きものゝ一』とされてゐる。島屋政一氏編纂の『印刷文明史』はこの旧本の示唆に拠られたらしく『花ものぐるひ』を以て大阪に於ける浄瑠璃本の魁として紹介されてゐるが、之によつてこれをみると、現存正本を中心とする限りでは、寛文貳年の『花物狂』を遡ること更に数年、万治貳年の『二たん四郎」を以て其魁となすことが出来る訳である。太兵衛はこの他『花物狂』の出た前年即寛文元年版と推定される綱金時最後(源氏五代伝記)、寛文三年には楊貴妃物語(玄宗皇帝)、佐々木問答等を出してゐる。之等版元の太兵衛は正本屋太兵衛或は西沢太兵衛と称し、浮世草子、浄瑠璃作者西沢一風(一風は後年心斎橋南四丁目に住む)の先代で、大阪上久宝寺町三丁目に住んでゐた。浄瑠璃本の刊行が始めて京都に行はれて以来、之等絵入浄瑠璃本を先駆として、寛文頃には最盛を極めたのであるが、此頃大阪に於ては、漸く浄瑠璃節が一般に愛好されだしたので斯うした時代、万治寛文の初年頃から、太兵衛は正本屋として浄瑠璃本の刊行に従事し、大阪に於ける正本出版の元祖となつた。太兵衛の子一風は又正本屋九左衛門と称して出版業務にも携つて栄へ、代々業を継ぎ、文政天保頃の脚本作者西沢一鳳軒は、太兵衛より六代目の孫に当り、矢張り院本出版の業を継いでゐたものである。
 上に掲げたやうな絵入浄瑠璃本、即ち小形の丹、緑、黄で彩られた丹緑本、金平本、或は六段本と称するもの、虱本等、皆絵入で且細字で書かれてあるのは、大体先行諸芸術の影響を受け、読本として発達してきたからであらう。勿論当時の操番付としての正本たる絵入本が、其当初に於て、例へ稚拙素朴にしても、豊富な而かも丹緑の彩色挿絵によつて、操舞台との関係さへ保つて、あの誇張的表現による実感的興味を狙つてゐたかも知れないし、又其後期に属する虱本等は、頌句音節墨譜等を施してゐて、稽古本の態をなしてもゐたらうが、矢張中心は読物として去来してゐたといへやう。従つて終始細字で書かれ、自然に行数も多く且区々である。現存最古のものとされてる『十二段草子』を始め『たかたち』の二十三乃至二十九行本、其他十四行本、十五乃至十六行本、十七行本、十八行本など種々行はれてきたが、浄瑠璃節の流行と共に、語り本としての正本の出現は、又必然の趨勢であつたらう。語り本には挿絵が不必要である。細字よりも寧ろ大宇が要求されてもくる。秘伝秘曲として自家獨特の節章を隠密にすることそのことにさへ、時勢を逆にゆくことでもあつたらう。斯くて寛文頃から宛かも謡曲本の如く、細字本に音譜付が試みられてきたのが、延宝七年に至つて、宇治加賀掾の正本大字八行の稽古本『牛若千人切』が京都の山本九兵衛から刊行さるゝに至つた。『聲曲類纂』⑤には『延宝五年己十二月十一日宇治加賀掾と受領を拝し新作の浄瑠璃を作らせ謡本の如く節章をさし初しハ此加賀掾より起れり』とあり又操年代記⑥にも『けいこ本八行を四條小橋つぼやといへるに板行させ、浄るり本に謡のごとくフシ章をさしはじめしは☆太夫ぞかし』とある。『一「牛若千人切」は現存大宇八行稽古本申の最古のものであるが、八行本の最初であるか否かは確證されぬ。殊に同じ加賀掾の正本『本朝中古花鳥伝』発見によつて更に問題が提出され』⑦てゐるといふことであるけれども、加賀掾が積極的に大字稽古本の刊行を企図した事実に就ては、以上の引用文にて知れる計りでなく延宝九年即天和元年あたりの加賀掾正本刊記などをみても『右此本依小子之懇望附秘密音節自逐校合令開板者也』(筆者傍点)とあるところから容易に肯へることで、今日一般に丸本と称せられてゐるものゝ起りである。其後八行が七行となり、又十行、十一行、などとなり、更に抜本には五行六行の大字本が刊行さるゝに至つた。
 丸本は院本の俗称である。浄瑠璃の組織は通例五段になつてゐて、この各段だけを分冊板行したものが所謂『段物』で、この段物に対し五段組織を完全に備へた本、省略のない完本の意味で丸本と一般に称する訳である。院本は元来支那で行院の本、行院本の略で、行院は即俳優の居る所、院本は俳優の演唱する詞を記したものであるから、斯かる義からの転であらう。
 本板本誌と関係深い七行本の起りは、外題年鑑に『宝永七庚寅の年竹本筑後掾の語られし「吉野都女楠」の時よりも大字七行と成し始是より前々の当り浄るり共をも改め七行に再板せられし也』と伝へられてゐる。『吉野都女楠』は近松門左衛門の作で『近世邦楽年表』には明和版外題年鑑⑧に拠つて宝永七年の翌年即正徳元年九月十日竹本座で上演せられたと見えてゐるものである。
  ① 新群書類従第六 五〇八頁
  ② 水谷不倒著 新修絵入浄瑠璃史 第二五四頁-六頁 昭和一一
  ③ 水谷不倒著 絵入浄瑠璃史 上巷 第七三頁 大正五
  ④ 書誌学 第一巻 第一号 昭和八
  ⑤ 斎藤月岑著 巻之一下 第三一丁 弘化四
  ⑥ 新群書類従  巻六 第五一一頁
  ⑦ 藤村作編 日本文学大辞典 第二巻 第五七七頁 昭和九
  ⑧ 新群書類従第七 第六九三頁
       ○
 天理図書館が昭和十一年新たに購入収蔵した七行本浄瑠璃板木は、院本外題或は奥刊記等に玉水源治(又は次)郎版、紙屋与右衛門版、加島屋清助版で見受ける大阪書肆系統の板木で、玉水-紙屋-加島と版元が次々に同一板木をリレーさせていつたものである。最も旧い版元の玉水と、最も新しい加島との間には、その所有板木に、若干減つたり加はつたりしてゐるものもあるが、大部分は殆んど移動なく承け継がれてきたものである。
 同一板木で版元が斯く転々することは、所謂『板株』の実質譲渡によつて行はれるもので、この板株は現今の出版権に相当するものと謂へやう。
 大阪に於て板株の公認されたのは、新浄瑠璃界の黎明期で、当時の新進作家門左衛門が、竹本義太夫の為めに書き卸した最初の新作『出世景清』が、竹本座で貞享三年二月四日上演されてから十二年目の元禄十一年八月である。是迄は公式には板株といつたものが認められてゐず、従つて公議の忌諱に触れぬ限りは、一般に書籍刊行が自由に行はれてきたのであるが、出版界の殷賑に伴ひ、重板類板等に対する書肆仲間相互間の利益擁護、損害防止の目的で、当時大阪の有力なる書肆二十四名が連署して、版権侵害に関する請願書を、時の大阪町奉行に提出した。この消息は次の古記録に『書物板行之義中興迄銘々勝手に彫候に付渡世不便利候故、相互に申合も仕候得共、我々同志之事故不行届候に付、元禄十一年寅八月七日御願奉申上候趣云々』⑨と出てゐる。この請願書によれば、当時書肆相互間に於て既に或る程度に板権の尊重申し合せが、此時以前から行はれてゐたことが判るし、又板株といふものも成立してゐて其権利の売買も行はれてゐたらうことが想像することが出来るが、その号令の行はれないことから、之等商権の擁護を法制化によつて確立せんとし、他面時の町奉行自身の抱懐してゐた出版取締の必要と合流して、この請願書が直ちに容れられ、重板類板停止の町触も出て、茲に出版権の独専が公に承認許可された訳である。然し板株の独専権が公認されたとはいひ乍ら、其後如何程実行され来つたかといふことは疑はしいことで、浄瑠璃本に就いてみてさへ、其需要の活溌になるにつれ、重板類板の盛に行はれたことゝ院本等に於て屡々異本をみることや、奉行に提訴した数々の紛議、訴訟記録によつても明かなところである。
 天理図書館所藏板木に関する売買記録で、今日迄伝はつてゐる最も古いものは『戊文政十一年子十一月』の年記ある『浄瑠璃板木大字正本六行抜本五行抜本目録帳』の写本である。半紙百枚で一枚に十行づゝ書かれ、毎行外題と其丁数が克明に示されてゐるが、この奥書には次の如き証文辞令がみえてゐる。
 
 『、右者此度売渡申候大字正本幷六行五行抜本板木外題不残相違無之候尤我等所持之内此番数ニ相洩候浄瑠璃板木一切無御座候若此番数之外書洩シ候板木有之候而跡より相知候者本文之通如何様御取計被成候共一言之申分無御座候 以上文政十一子年十一月
           売主 天満屋源治郎 印
           証人 富松屋次郎兵衛 印紙屋与右衛門殿』
 
 文政十一年といへば西沢一鳳軒二十八歳の時に当る。天満屋源治郎は大阪北浜西横堀船町に仕んで浄瑠璃本、草紙類の刊行に従ひ、刊記や類板提訴書類などには、源治郎の『治」が『次』『二』などゝ手当りに書かれ、時としては玉水源治郎と名乗つてゐる場合もある。天満屋が何時の時代から、この板株を所有してゐたかは全然不詳であるが右の如く売買の成立した文政十一年から遡る八十年以前、延享五年仲間申定⑩には次の如き記録が載つてゐる。即
『一竹本義太夫豊竹越前浄瑠璃本之内道行景事計は草紙屋衆に板行数度被存候節は板元正本屋九右衛門正本屋九左衛門両家え相対を以板行可被致候云々延享五辰年七月六日右之段車紙屋衆え申渡し候也但正本屋仁兵衛正本屋平兵衛並に天満屋源次郎糸屋市兵衛此四人呼寄せ申渡候云々』
で、之から推すと、文政時代当主源治郎の先代或は先々代に於て、既に浄瑠璃本刊行に関係してゐたことが知れる。正本屋九右衛門及び同九左衛門両家が、竹本豊竹両座正本の版元であり、之等の版元から次第に板株が分けられ、天満屋源治郎等もその分権を得た一人ではないかと推定することが出来る。天満屋版正本の奥刊記の壁頭に折々『浪華山本九菓亭版』或は『浪華西沢九葉軒版』などゝみえるのは、之等の事実を裏書する、最も有力な系統本と思はれる。
 之等の伝承板木に、若干の單獨新板、或は合板と称して板株共有の板木等を合せて、天満屋源治郎板株が成立してゐたのではないかと想像される。
 浄瑠璃本出版史上に於ける、面白い時代反映としては、宝暦から明和、安永少し飛んで文化文政頃の重板類板紛争であるが、その古記録に、訴訟人天満屋源治郎の名が屡々みえ、盛に被害防遏に努めてゐることなどが面白く読まれる。之も畢竟独り浄瑠璃本に限らぬことではある。天満屋は其所持の浄瑠璃板株を紙屋に譲渡した文政十一年(及び同十二年)には、偶々年行司に選ばれてゐる。年行司は大阪本屋仲間の役員で、斯かる制度の公認を町奉行から享保八年八月得、之によつて大阪に於ける新刊書の審査検閲権を付与されたのがその始りである。当初は月行事と称したが、享保二十年本屋行事と改め、享和二年に至つて更に年行司と改められたもので、此時から、従来の定員廿四名を十二名に減員された。文政十二年には本屋仲間の届出惣数三百十三名となつてゐるが、之等から選出された十二名の一人に、天満屋が加はつてゐることは、彼此思ひ合せて、その老舗と格式の程度も大凡ではあるが想像することが出来る。
 板株の売買によつて、天満屋源治郎から板木及ひ其板株を受けた紙屋与右衛門は、天保九年に加島屋清助へ又譲渡したから、紙屋出版の正本は、そんな訳であまり見受けぬが、刊記には矢張り『大阪西横堀船町紙屋与右衛門版』とあるところからみて、或は家屋敷板木共々に譲り渡されたのかと思はれる。紙屋から譲渡を受けた加島屋清助も、又同じ所にゐたといふことから、相当に厖大な、然かも板木存用の為の特殊準備の入る倉庫共々に譲渡されることは、どうもありさうなことゝ思へるのである。
 紙屋と加島屋が、天保九、十両年に亘つて取り交してゐる証文は、本文添文共で四通ある。天保九年十二月に半株譲渡が行はれたのが一通、翌十年には後の半株受け渡しが行はれたとみえ、全部に亘つて正式の証文となつており、それに添の一札が二通ある。その一班を覘くと、
     『永代板木株共売渡証文之事
一、竹本豊竹陸竹座浄瑠璃大字七行一、五行抜本板木  四百四品
一、六行抜本板木  貳百五拾六品
   但〆三点別紙目録書添
一、音曲倭大全 全壱冊  丸株
一、加々見山廓写本  板数四拾九枚
一、増補腰越状但板木者先年焼失仕当時株計ニ御座候
一、三拾石艠始 幷五行 板木数六十一枚
一、夏衣裳鴈金染  板数四拾三枚
一、利生の池水 但板木者先年焼失仕当時株計ニ御座候
一、関取万石通 但右同断
一、信州お六櫛 幷八ツ目五行六行 板数拾五枚
一、大功後日旗上 板数五拾三枚
一、同艶書合   板数五拾貳枚
    幷七段目 五行 枚数十三枚
一、玉藻前旭袂 再板 板数四拾七枚
一、鎮西八郎誉弓勢但板木ハ先年焼失当時株計ニ御座候
一、同再板     板数四拾八枚
一、会稽宮城野錦  板数四拾七枚
一、恋娘昔八丈   板数五十七枚
一、唐土織日本手利 板数三十七枚
一、四天王寺伽藍鑑 三軒持之壱軒分 板木数拾七枚
一、花筏巌流島 再板 板数廿六枚
一、本町糸屋娘 六軒持之壱軒分
  〆貳拾貳点
一、増補五行
 右者我等所持致候処此度其元殿へ合銀百八拾貫目ニ永代売渡代銀慥請取中処実正也然ル上者向後其元殿御勝手次第御取扱可被成候勿論此株式ニ付脇より違乱申者無御座候万一相妨候もの有之候ハヽ我等何方迄も罷出急度埒明其元殿へ少し茂御難義相掛申間敷候且又右板木株共一式不残売渡候上者我等所持之内別紙目録書幷前文相洩候浄瑠理本板木等決而無御座候若此後紛敷筋有之ハヽ如何様御取計被成候とも一言之申分無御座候為後日浄瑠理本板木幷株共永代売渡申証文依如件
   天保十亥年二月     紙屋与右衛門 印
               福田屋太七 印
   加島屋清助殿
 前文之通売渡候処年来我等所持候間世上通名前ニ相成居候ニ付其元殿御勝手ニ依而此浄瑠理本之内江我等名前不差加へ被成候共後日故障可間敷儀申間敷候為後念奥書仕候
                    以上
 天保十亥年二月      紙屋与右衛門
   加島屋清助殿』
 右の中、板木の焼失したのは焼板と称して板木は無くともその株の権利即出版権を売却する訳で、必要に応じ新たに板を彫りさへすれば自由に出版する権利を有するもので文政十一年の目録中にも、七行焼板が六十二点挙げられてゐる。目録帳としては文政年間の外に二冊あつて、その二冊は同時に作製されたらしい筆蹟のもので、多分加島屋へ転売の節に出来たものと思はれるが、以上の七行焼板は共に目録から除外されてゐる。板株委譲の節は、一切の所有権利が之に伴ふことは、以上の証文の通りであるが、六行本の板行を名古屋にて差許して、年々その板賃銀を取つてゐたり、或は京都にて同じ六行、四行本の印行を免したり、板株行使の取定めが如何にもがつちり行はれてゐることは重板類板紛争への手堅き警戒とみられ、こゝにも又時代反映の一齣を見逃すことが出来ぬ。之等の消息は態々入られた次の一札にみえてゐる。
一、此度我等所持之浄瑠璃本株板木不残其許殿江本紙証文之通売渡候ニ付別紙目録書の外浄瑠璃本ニ相抱り候板木類古板重板迄不残相渡候上者此外我等所持之浄瑠璃本板木等者不及申株式ニ差構候品もの書物等一切無御座候勿論何事ニよらず隠置後より相顕候ハヽ此一札を以不残御引取被成如何様ニ御取計被成候共一言之申分無御座候
  一、先年より於諸国紛敷板木出来候ニ付別紙廉々証文之通済方致有之候処此度浄瑠璃本板木一式売渡候ニ付右出入証文相済可申候且又尾州表之儀者対談の上六行丈け差免し万事証文面之通取究年々為板賃銀我等方へ受取来候得共同後者其許殿江御受取可被成候将亦京都之義者五行に差障不申候様字並ニ寸法を相定六行丈け差免シ有之候ニ付其砌右ひな形も仲間中ニ有之候事ニ御座候右之外是迄我等所持之内重板之出入無之候勿論我等所持之株内より何品ニよらず外方へ差免シ有之候板木一類一切無御座候万一此後我等所持之内ニ相抱り中候板木出候而先年より対談を以仕来有之候杯紛敷義申立候出入等出来候ハヽ我等何方迄も罷出急度埒明少茂御難儀相掛申間敷候為後日相改書入申一札依而如件。
  天保十亥年二月        紙屋与右衛門
   加島屋清助殿』
 
 加島清助が板株を継承して約五十年。世は明治の文明開化に入つて十九年十月廿五日には、大阪市東区唐物町四丁目三番屋敷の竹中清助に譲渡せられたことは、等時のものとして残されてゐる、添証書によつて讒かに知ることが出来る。加島及び竹中両氏より版行の院本には、大低外題下に『竹本義太夫直伝紙屋与右衛門板』となつてゐる。天理図書館では竹中氏から昭和十年四月購入。大部分七行本を継承し、現今稽古本として活用されてゐる五行本は、大阪市南区鰻谷仲之町三一秀平郡太氏へ売却され、同氏は加島屋を名乗つて版行を継承されることになつた。板木は何分桜の七分板で、紙とは異り相当量高く、従つて院本三百数十種に亘ると、かなり大きい土蔵を以てしても優に一杯満たすに足りる。一度時勢の隆替に会ひ、殆んど世から顧られず、不遇を嘆じた板木ではあり、天理図書館所蔵直前は、大阪市西区阿波座上通三丁目の版木職の岩崎常吉氏へ預けられてさへゐた。版木職は板木材を適度に細工して、彫刻せん計りの素材に仕上ける業である。或は又既に使用された旧板木を、新たに削り直すことなどを行ふもので、その昔栄耀を極めた天満屋系浄瑠璃板木も、正に断頭台上に横はつてゐた訳である。この岩崎氏には、天理図書館板木以外に、尚六百枚計り蔵すとさへ語つてゐたこともある。
 兎も角一代の民衆詩人義太夫出でゝ二百年。浄瑠璃節はその稽古木と相俟つて、一般民衆に愛読詠吟誦せられ、読んでは感動し、語るを聴いては感激したもので、我が民衆文芸上に尽したる貢献多大なるものあるのみならず、引いては我が国民性に及ぼしたる影響の偉大さを想ふ時、之等大量板木の保存は、浄瑠璃の本として、将又出版史上に於ける最も原拠的資料として、その研究の料に二重の深長なる意義を発見する訳である。
  ⑨大阪図書出版業組合編 享保以後大阪出版書籍目録 第一頁 昭和一一
  ⑩蒔田稲城著 京阪書籍商沿革史 第十章 第五十一頁 昭和四再
  本板木に関する記事
  一、浄瑠璃の話。加島屋竹中清助筆(話第一巻第三号第八六-九一頁 昭和八年六月)
  二、漸く陽の目を見た浄瑠璃院本の板木(大阪毎日新聞 昭和十年三月廿三日 第一一頁)
 
追記 一、天理図書館所蔵板木台帳は、その調査の完了を俟つて、何等かの方法に依り、他日発表される予定でありますが当分発表されそうもありませんので、内容紹介の意味で、次章に文政目録帳を載せることにしました。
   二、祐田善雄氏の天理図書館訪書を機会に、一読を煩はし、種々お蔭を頂きましたことを付記し、乍末筆感謝の意を表します。
 
二、浄瑠璃本板木大字正本 六行抜本 五行抜本 目録帳
  戌文政十一年子十一月
 断書 一、印刷の都合により板木の枚数及び前掲の目録帳奥書を省略。二、外題の頭部に○印のあるは現在天理図書館に所蔵のもの、×印のあるは無きもの。
 
 
〔七行通院本〕
〇一 仮名手本忠臣蔵
〇一 妹背山婦女庭訓
〇一 義経千本桜
〇一 菅原伝授手習鑑
〇一 太平記忠臣講釈
〇一 近江源氏先陣舘
〇一 源平布引瀧
〇一 ひらかな盛衰記
〇一 行平磯馴松
〇一 御所桜堀川夜討
〇一 新薄雪物語
〇一 男作五雁金
〇一 本朝二十四孝
〇一 軍法富士見西行
〇一 時代織室町錦
〇一 花景図都鑑
〇一 彦山権現誓助劔
〇一 比良嶽雪見陣立
〇一 恋女房染分手綱
〇一 新板哥祭文
〇一 奥州安達原
〇一 太平記菊水巻
〇一 小野道風青柳硯
〇一 姫小松子日遊
〇一 立春姫小松
〇一 三日太平記
〇一 双蝶々曲輪日記
○一 芦屋道満大内鑑
〇一 紅葉狩劔本地
〇一 国性爺合戦
〇一 関取千両幟
〇一 極彩色娘扇
〇一 夏祭浪華鑑
〇一 傾城阿波鳴門
〇一 姻袖鑑
〇一 河内通
〇一 傾城阿古屋松
〇一 信州川中島合戦
〇一 平家女護島
×一 寿門松
〇一 博多小女郎
〇一 崇禅寺馬場
〇一 襤褸錦
〇一 古戦場鐘掛松
〇一 壇浦兜軍記
〇一 敵討雅物語
〇一 楠昔噺
〇一 京羽二重娘形気
〇一 双子隅田川
〇一 役行者大峯桜
〇一 名筆傾城鑑
〇一 日高川入相花王
〇一 蘭奢待新田景図
〇一 大塔宮曦鎧
〇一 百日曽我
〇一 宵9庚申
〇一 生玉心中
〇一 伊賀越道中双六
〇一 安徳天皇兵器貢
〇一 傾城通魂香
〇一 京土産名所井筒
〇一 赤松円心緑陣幕
〇一 三浦大助紅梅靮
〇一 塩飽七島稚陣取
〇一 蛭小島武勇問答
〇一 増補用明天皇
〇一 酒天童子枕言葉
〇一 敵討優曇花亀山
○一 石川五右衛門一代記
〇一 元日金年越
〇一 本朝三国志
〇一 今川本領
〇一 児源氏道中軍記
○一 三荘太夫五人娘
〇一 丹州爺打栗
〇一 室町千畳鋪
〇一 吉野忠信
〇一 右大将鎌倉実記
〇一 曽我会稽山
〇一 聖徳太子絵伝記
〇一 工藤左衛門富士日記
〇一 傾城枕軍記
〇一 伊勢平治年々鑑
〇一 照天姫操車
〇一 河内国姥火
〇一 太政入道兵庫岬
〇一 鑓権三重帷子
〇一 薩摩哥妓鑑
〇一 傾城酒天童子
〇一 猿丸太夫鹿巻筆
〇一 敵討未刻太鼓
〇一 西明寺殿百人上﨟
〇一 日本武尊吾妻鑑
〇一 源氏十二段
〇一 国性爺後日合戦
〇一 吉野都女楠
〇一 嫗山姥
〇一 大原問答青葉笛
×一 娥哥加留多
〇一 天智天皇
〇一 釈迦如来誕生会
〇一 弘徽殿鵜羽産家
×一 曾根崎心中
〇一 日本振袖始
〇一 心中天網島
〇一 花衣いろは縁記
〇一 女殺油地獄
〇一 関八州繋馬
〇一 加賀国篠原合戦
〇一 大内裏大友真鳥
〇一 尼御台由井浜出
〇一 眉間尺象貢
〇一 信州姨捨山
〇一 須磨都源平躑躅
〇一 車返合戦桜
〇一 応神天皇八白幡
〇一 文武世継梅
〇一 甲賀三郎窟物語
〇一 将門冠合戦
〇一 仏御前扇車
〇一 愛護若名歌勝鬨
〇一 菖蒲前操弦
〇一 小袖組貫練門平
〇一 相模入道
〇一 崇徳院讃岐伝記
〇一 鬼一法眼三略巻
〇一 平惟茂凱陣紅葉
〇一 山城国畜生塚
〇一 天竺徳兵衛郷鏡
〇一 萩大名傾城敵討
〇一 桜御殿五十三駅
〇一 躾方武士鑑
〇一 性根競姉川頭巾
〇一 繁花地男鑑
〇一 いろは蔵三組盃
〇一 小栗判官車街道
〇一 振袖天神記
〇一 道中亀山噺
〇一 島原蛙合戦
〇一 浦嶋年代記
×一 安部宗任東大全
〇一 廓景色雪茶会
〇一 心中紙屋治兵衛
〇一 持統天皇哥軍談
〇一 善光寺御堂供養
〇一 由良湊千軒長者
〇一 安部清明倭言葉
〇一 伊達錦五十四郡
〇一 恋伝授文武陣立
〇一 七小町
〇一 重井筒
〇一 昔男春日小町
〇一 百合若大臣野守鑑
〇一 世話言漢楚軍談
〇一 読売三ツ巴
○一 出世握虎稚物語
〇一 四天王寺稚木像
〇一 孕常盤
〇一 花軍寿永春
〇一 裾重浪花八文字
〇一 入鹿大臣皇都諍
〇一 廓色上
〇一 冥途飛脚
〇一 雷太郎君代言葉
×一 往古曾根崎村噂
〇一 諸葛孔明鼎軍談
○一 伊豆院宣源氏鑑
〇一 蝉丸
〇一 仮名写安土問答
〇一 韓和聞書帖
〇一 天神記恵松
×一 刀銘月
〇一 吉原細見図
〇一 達模様愛敬曽我
〇一 女舞剣紅葉
○一 三軍桔梗原
〇一 唐金茂右衛門東鬘
〇一 鎮西八郎射往来
〇一 延喜帝秘曲琵琶
〇一 哥枕棣棠合戦
〇一 日本歌竹取物語
〇一 丹波与作
〇一 粟島景図嫁入雛形
〇一 小夜中山鐘由来
〇一 曽我五人兄弟
×一 小栗判官
〇一 伊豆日記
〇一 吉野忠信
×一 荏柄平太
×一 酒呑童子
×一 石川五右衛門
×一 鎌倉袖日記
×一 東海道虎ケ石
〇一 主馬判官盛久
〇一 百日曽我
〇一 大磯虎雅物語
〇一 用明天皇職人鑑
×一 大職冠
〇一 曽我扇八景
×一 筐掛絵
×一 ■真鳥実記
×一 夫婦天神
  〆貳百貳品
〇一 祇園祭礼信仰記
〇一 後三年奥州軍記
〇一 紙子仕立両面鏡
〇一 倭■名在原景図
〇一 丹生山田青梅劔
〇一 軍術出口柳
〇一 北条時頼記
〇一 岸姫松轡鑑
〇一 待賢門夜軍
〇一 義経新高館
〇一 釜淵双級巴
〇一 東鑑御狩巻
〇一 播州皿屋鋪
〇一 風俗太平記
〇一 傾城恋飛脚
〇一 会稽掲布染
〇一 一谷嫩軍記
〇一 難波丸金鶏
〇一 清和源氏十五段
〇一 官軍一統志
〇一 桜姫賎姫桜
〇一 番場忠太紅梅箙
〇一 花和讃新羅源氏
〇一 忠臣金短冊
〇一 源家七代記
〇一 西行法師墨染桜
〇一 赤沢山伊東伝記
○一 摂州合邦辻
〇一 那須与市西海硯
〇一 義経腰越状
〇一 北浜名物黒舟噺
〇一 三國小女郎曙桜
〇一 吾妻海道茶屋娘
〇一 南北軍問答
○一 大仏殿万代礎
〇一 摂津国長柄人柱
〇一 茜染野中隠井
〇一 中元噂掛鯛
〇一 田村丸鈴鹿合戦
○一 奥州秀衝有髪壻
〇一 ■山姫捨松
〇一 南都十三鐘
〇一 久米仙人吉野桜
〇一 潤色江戸紫
〇一 万戸将軍唐土日記
〇一 悪源太平治合戦
〇一 容競出入湊
〇一 摂州渡辺橋供養
〇一 鎌倉大景図
〇一 八重霞浪華浜萩
〇一 物草太郎
〇一 和田合戦女舞靏
〇一 浪花文章夕霧塚
〇一 頼政扇子芝
〇一 日蓮聖人御法海
〇一 苅萱桑門筑紫𨏍
〇一 相馬太郎莩文談
〇一 前九年奥州軍記
〇一 義仲勲功記
○一 双扇長柄松
〇一 祇園女御九重錦
〇一 人丸万年台
〇一 曾根崎模様
〇一 洛陽瓢念仏
〇一 娘景情八島日記
〇一 伊呂波歌義臣兜
〇一 敷島操軍記
〇一 源平鵯鳥越
〇一 染模様妹脊門松
〇一 忠臣後日噺
〇一 後大平記瓢実録
〇一 千種結旧絵草紙
〇一 伊達娘恋緋鹿子
〇一 倭歌月見松
〇一 博多織恋■
〇一 忠孝大磯通
〇一 楠正成軍法実録
〇一 莠冷人吾妻雛形
○一 魁鐘岬
〇一 石田詰将棊軍法
〇一 本田善光日本鑑
〇一 武烈天皇艤
〇一 狭夜衣鴛鴦劔羽
〇一 四天王寺冷人桜
〇一 本朝檀特山
〇一 宇賀道者源氏鑑
○一 澪標浪花筏
〇一 忠臣一力紙園曙
〇一 和泉三郎
〇一 道成寺現在鱗
〇一 石橋山鎧襲
〇一 四天王寺伽藍鑑
〇一 本卦復昔暦
〇一 新板累物語
〇一 忠臣双葉蔵
〇一 百合若高麗軍記
×一 聖徳太子職人鑑
〇一 須磨内裏■弓勢
〇一 玉藻前旭袂
〇一 呼子鳥小栗実記
〇一 藤原秀郷俵景図
  〆百壱番
 
外題覚
付箋 是より六十貳番丈ケ焼板御座候尤株者所持有之何時ニ而も再版出来申候
 
一 富士見記菖蒲刀
一 夕霧阿波鳴戸
一 待宵小室節
一 傾城吉岡染
一 根元曾我
一 多田院開帳
一 伊達染手綱
一 新いろは物語
一 復鳥羽恋塚
一 嵯峨天皇甘露雨
一 松風村雨束帯鑑
一 堀川波の鼓
一 桜町昔名花
一 大経師昔暦
一 雪女五数羽子板
一 自然居士
一 卯月の紅葉
一 太平記大塔宮
一 播州曾根松
一 団扇曾我
一 十二段長生島台
一 手向八重桜
一 傾城掛物揃
一 双腹帯
一 今様返魂香
一 源三位頼政
一 一心二河白道
一 難波八景
一 中将姫
一 新腰越状
一 花筏嚴流島
一 東山殿室町合戦
一 佐々木大鑑
一 斎藤別当実盛
一 笠物狂
一 草紙洗小町
一 吉岡兼房染
一 源氏烏帽子折
一 恨鮫鞘
一 遊君衣紋鑑
一 讃談記
一 浦島太郎倭物語
一 追善五十歳忌
一 鎮西八郎
一 因幡薬師伝記
一 雄結勘助島
一 先陣浮淵巌
一 東岸居士
一 雁金文七
一 天智天皇苅穂庵
一 熊野権現烏牛王
一 傾城紋日暦
一 藍染川
一 弁慶京土産
一 十六夜物語
一 三井寺狂女
一 一心五戒玉
一 小野道風記
一 大掛物十幅対
一 傾城八花形
一 碁磐大平記
一 豊年富貴万歳
   〆六拾貳品
右焼株ニ而板木無之候都合三百六拾五番
 
 五行床本外題覚
 竹本部
一 忠臣藏大序
一 〃  二段目
一 〃  三段目
一 〃  四段目
一 〃  五段目
一 〃  六段目
一 〃  七段目
一 〃  九段目
一 〃  十段目
一 〃  同 切
一 〃  十一段目
一 国性爺 二ノロ
一 〃   同 切
一 〃   三ノ口
一 〃   同 切
一 三浦大助三段目
一 古手屋鰻谷段
一 妹脊山 序切
一 〃   二ノ中
一 〃   二ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ口井戸替
一 〃   同杉酒屋
一 〃   同中
一 〃   同切
一 菅原  序切
一 〃   二ノ中
一 同   同切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ口
一 〃   同切
一 姫小松 二ノ中
一 〃   三ノ切
一 立春姫小松二ノ切
一 振袖天神記二ノ切
一 〃    三ノ口
一 阿波鳴戸八段目
一 千本桜 序切
一 〃   二ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   三ノ口
一 〃   四ノ中
一 近江源氏 三ツ目
一 〃    六ツ目
一 〃    七ツ目
一 〃    八ノ口
一 〃    同切
一 〃    九ノ口
一 〃    同ノ切
一  盛衰記 序中
一 〃    同切
一 〃    二ノ切
一 〃    三ノ口
一 〃    三ノ切
一 〃    四ノ口
一 〃    四ノ切
一 檀浦琴責段
一 忠臣講釈 三ツ目
一 〃    四ノ口
一 〃    四ノ切
一 〃    六ツ目
一 〃    七ツ目
一 〃    八ノ口
一 〃    同切
一 安達原 二ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ切
一 双蝶〃 二段目
一 〃   四段目
一 〃   六段目
一 〃   八段目
一 夏祭 四段目
一 〃  六段目
一 〃  七段目
一 〃  八段目
一 花景図 北山段
一 〃   船岡館
一 布引瀧 二ノ中
一 〃   二ノ切
一 〃   三ノ口
一 〃   同ノ切
一 〃   四ノ中
一 恋女房 三段目
一 〃   四段目
一 〃   五段目
一 〃   六段目
一 〃   七段目
一 〃   十段目
一 蘭奢待 序切
一 〃   貳ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ口
一 〃   同中
一 彦山権現 五段目
一 〃    六段目
一 〃    七段目
一 〃    九段目
一 伊賀越 六ノ口
ー 〃   六ツ目切
一 〃   七ツ目
一 〃   八ツ目
一 比良嶽 三の中
一 〃   同切
一 楠昔噺 三ノ口
一 〃   同切
一 三日大平記 五ツ目
一 〃     九ツ目
一 〃     八ツ目
一 つゝれの錦 出立
一 〃     身売
一 〃     大安寺
一 紙屋治兵衛 茶屋段
一 〃     ちよんがれ段
一 〃     紙屋之段染左夫章
一 〃     同 綱太夫章
一 〃     同 宮戸太夫章
一 〃     時 雨の火燵
一 五雁金 二ツ目
一 〃   三ツ目
一 〃   五ツ目
一 〃   六ツ目
一 亀山噺 四ツ目
一 〃   六ツ目
一 芦屋道満 序切
一 〃    四ツ目口
一 〃    同中
一 〃    同切
一 川中島 三ノ口
一 〃   同切
一 〃   雪の段
一 須磨都 二ノ切
一 〃   四ノ切
一 児見源氏 二ノ切
一 〃    三ノ切
一 廿四孝 序切
一 〃   二ノ口
一 〃   同切
一 〃   三ノ口
一 〃   同中
一 〃   同切
一 〃   四ノ口
一 〃   同切
一 御所桜 二ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ切
一 小野道風 序切
一 〃    二ノ口相合傘
一 〃    同口切柳ノ蛙
一 〃    同中
一 〃    同切
一 〃    三ノ切
一 〃    四の切
一 時代織 六ツ目
一 返魂香 吃又平
一 〃   相の山段
一 名筆吃又平
一 古戦場 二ノ口
一 〃   同中
一 〃   同切
一 優曇花亀山 四ツ目
一 〃     六ツ目
一 〃     七ツ目
一 〃     八ツ目
一 〃     十段目
一 大友真鳥 二ノ切
一 〃    三ノ切
一 〃    四ノ口
一 〃    同切
一 菊水巻  二ノ切
一 〃    三ノ中
一 哥祭文 油屋
一 〃   野崎村
一 由良湊 扇橋
一 〃   山の段
一 〃   鶏の段
一 日高川 二の切
一 〃   三の切
一 〃   四の切
一 鬼一法眼 二の切
一 〃    三の切
一 〃    四の切
一 極彩色 片町段
一 〃   兵助内
一 〃   増井段
一 曾根崎村噂 河堀口
一 〃     教興寺村
一 博多小女郎 船ノ段
一 〃     柳町之段
一 新薄雲 清水之段
一 〃   園部館
一 〃   鍛治屋之段
一 小栗判官 三ノ口
一 〃    同切
一 大塔宮 二の口
一 〃   三の切
一 赤松円心 四ノ中
一 〃    同切
一 寿門松 新町段
一 〃   将棊段
一 宵庚申 在所
一 〃   八百屋段
一 富士見西行 二ノ口
一 〃     同切
一 〃     三ノ切
一 愛護若 中の巻
一 〃   下之巷
一 恋伝授 五ツ目
一 〃   六ツ目
一 夕霧阿波鳴戸 吉田屋段
一 千両幟 岩川内
一 役行者 二の切
一 〃   増補陀羅助内
一 大経師 岡崎村
一 〃   増補恋八卦
一 寿ミ 多川惣太内
一 阿古屋松 二の切
一 京羽二重 七ツ目
一 行平 鍛治屋の段
一 河内通 三の切
一 剣本地 三の切
一 女護島 貳の切
一 崇禅寺 墓所の段
一 丹州 二の切
一 いるは縁記 鷲之段
一 重井筒 異見之段
一 権物語 船宿之段
一 山嬉 二ノ切
一 お六櫛 八ツ目
一 姻袖鑑 宗玄奄
一 小いな 大津三段
一 蛭小島 四の中
一 京土産 仮橋之段
一 女天池治文兵衛門
一 雪茶会 萱野村
一 冥途飛脚 新町之段
一 増補忠臣蔵 焼香之段
一 浄瑠理万歳
一 七福神放気 無間揚屋
一 阿満の山 のり打之段
一 入間詞持 余丸屋之段
一 妹背山 貳の中
一 いろは蔵 六ツ目
一 〃    七ツ目
一 〃    八ツ目
一 増補 千両幟 稲川之内
 〆貳百四拾五番
 
五行床本道行景事婦し事外題之覚
一 忠臣藏 〃
一 妹背山 〃
一 千本桜 〃
一 花景図 〃
一 新薄雪 〃
一 日高川 〃
一 楠昔噺 〃
一 五鴈金 〃
一 古戦場 〃
一 安達原 〃
一 菅原 〃
一 椀久 〃
一 近江源氏 〃
一 忠臣講釈 〃
一 芦屋道満 〃
一 小野道風 〃
一 三荘太夫 栗之段
一 道鏡酒宴車
一 恋女房道中双六
一 愛護雅道行
一 〃  山の段
一 つづれ錦道行
一 〃   百夜かそへ哥
一 優曇花亀山道行
一 用明天皇鐘入
一 平惟盛曲水
一 盛衰記無間鐘
一 〃 宇治川物語
一 今川本領小蝶夢
一 行平形見信夫摺
一 伊豆院宣住吉物狂
一 芦屋道満小袖物狂
一 楓狩山路曲水
一 〃 劔の本地
一 富士見西行花合戦
一 御所桜花扇かんたん枕
一 御祝儀渡り初
一 御祝儀靱さる
  〆三拾八番
 
五行床本外題覚
 豊竹之部
一 信仰記 序之切
一 〃   二の口
一 〃   〃の切
一 〃   三の口
一 〃   〃の中
一 〃   〃の切
一 〃   四の口
一 〃   〃ノ中
一 〃   〃ノ切
一 物草太郎 三ノ口
一 〃    三ノ切
一 〃    四ノ切
一 腰越状  二ノ切
一 〃    三ノ口
一 〃    〃切
一 橋供養  三ノ切
一 〃    四ノ口
一 〃    〃ノ切
一 那須与市 三ノ切
一 一の谷  序ノ切
一 〃    二ノ口小治郎
一 〃    〃中須磨の浦
一 〃    〃切口太吾平
一 〃    〃切渡し枝
一 〃    三ノ口石屋宝引
一 〃    〃切陣屋
一 釜淵 竹瓢章
一 〃  五郎市然
一 〃  刀売
一 〃  釜煎
一 和田合戦 二ノ切
一 〃    三ノ切
一 〃    四ノ口
一 〃    〃ノ切
一 久米仙人 二ノ切
一 〃    三ノ切
一 〃    五段目
一 恋飛脚 上巻切
一 〃   新口村
一 皿屋敷 麥山館
一 出入湊 瓢箪町
一 悪源太 四ノ中
一 妹脊門松 質店
一 勲功記 二の切
一 〃   三ノ切
一 東鑑 三ノ切
一 〃  四ノ口
一苅萱 二ノ切
一 〃 三ノ切
一 〃 五段目
一 九重錦 三ノ切
一 〃   四ノ口
一 娘景清 三ノ口
一 〃   〃切
一 掲布染 四ツ目
一 〃   六ツ目
一 〃   八ツ目
一 合邦辻 下巻
一 一統志 二ノ切
一 道成寺 日高川段
一 出口柳 四ツ目
一 番場忠太 夢はんし
一 野中隠井 由兵衛内
一 ひばり山 三ノ切
一 万戸将軍 四ノ口
一 恋緋鹿子 四ノ口
一 〃    〃切
一 〃    六ツ切
一 〃    八ツ目
一 時頼記  四ノ切
一 〃    五段目
一 八重霞  二ツ目
一 〃    三ツ目
一 〃    四ツ目
一 矢口渡  二の切
一 〃    三ノ中
一 〃    〃切
一 〃    四ノ中
一 〃    〃切
一 亀山染 八ツ目
一 岸の姫松 三ノ切
一 〃    増補三ノ切
一 女舞 五ツ目
一 〃  六ツ目
一 敷島 二の切
一 〃  三の切
一 〃  四の切
一 小夜中山 槙野原
一 〃    夜暗石謂
一 〃    鋳物師住家
一 恋娘昔八丈 城木屋
一 〃     鈴森段
一 鏡岬 四の口
一 日蓮聖人 三ノ切
一 艶書合 七ツ目
一 博多織 下巻
一 鈴鹿合戦 平治門
一 三十石 上使段
一 紙子仕立 大文字屋
一 長柄人柱 四ノ切
一 曾根崎模様 帯屋段
一 忠臣一刀 勘平内
一 曽我会稽山 曽我内
一 相馬太郎 三ノ切
一 玉藻前 三ノ切
一 〃   四の切
  〆百六番
 
五行床本道行景事ふし事外題覚
 豊竹之部
一 信仰記道行
一 掲布染〃
一 妹脊門松〃
一 三国小女郎〃
一 釜ケ淵〃
一 桂川恋の柵〃
一 朧の桂川〃
一 時頼記
一 〃 玉豊しつと
一 清和源氏 山伏摂待
一 〃 忠臣籍揃
一 後三年松島八景
一 武烈天皇むし売
一 和田合戦玉児桜
一 東鑑紋尽し
一 勲功記枕慈童
一 新高館屏風八景
一 長柄人柱阿し苅
  〆拾八番
 五行都合四百七番
 
六行抜本外題之覚
  竹本部
一 江戸絵曽我曽我合 但未刻
一 彦山 五ツ目
一 〃  六ツ目
一 〃  七ツ目
一 〃  九ツ目
一 比良嶽 三ツ目
一 伊賀越 七ツ目
一 〃   八ツ目
一 哥祭文 座摩前
一 〃   野崎村
一妹脊山 二ノ切
一 〃  三ノ切
一 〃  井戸替
一 〃  杉酒屋
一 〃  鱶七使者
一 〃  竹雀
一紙屋治兵衛 茶屋
一 〃    ちよんかれ
一〃     紙屋の段
一 天網島 紙屋段
一 亀山噺 六ツ目
一 曾根崎村噂 河堀口
一 〃     教興寺村
一こいな 大津の段
一古手屋 鰻谷段
一 三神記 三ノ口
一 阿波鳴戸 八ツ目
一 姫小松 赦免状
一 〃   帰路段
一 〃   俊寛物語
一 三日太平記 五ツ目
一 〃     九ツ目
一 千両幟 岩川内
一 阿古屋松 二ノ切
一 近江源氏 三ツ目 但未刻
一 〃    六ツ目
一 〃    七ツ目
一 〃    八ツ目口
一 〃    同切
一 〃    九ツ目口
一 〃    同切
一 忠臣講釈 三ツ目
一 〃    四ツ目口
一 〃    六ツ目
一 〃    七ツ目
一 〃    八ツ目口
一 〃    同切
一 二十四孝 二ノ切
一 〃    三ノ切
一 〃    四ノ切
一 蘭者待  四ノ口
一 〃    同中
一 忠臣藏 二ツ目
一 〃   三ツ目
一 〃   四ツ目
一 〃   五ツ目
一 〃   六ツ目
一 〃   七ツ目
一 〃   九ツ目
一 〃   十段目
一 〃   同切
一 安達原 二ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ切
一 古戦場 二ノ口
一 〃   同ノ中
一 〃   同切
一 雅物語 五ツ目
一 姻袖鏡 七ツ目
一 菊水巻 二ノ切
一 〃   三ノ中
一 極彩色 大和屋
一 〃   片町段
一 〃   天王寺村
一 〃   増井段
一 花景図 北山段 但未刻
一 崇禅寺 墓所段
一 日高川 三ノ切
一 〃   四ノ口
二 由良湊 肩橋
一 〃   山ノ段
一 〃   鶏娘
一 小野道風 角力段
一 〃    柳の桂 但し来刻
一 〃    頼風勘当
一 〃    六道辻
一 〃    哥宗尽
一 増補姫小松 四ノ切
一 愛護雅 千晴館
一 恋女房 三ツ目
一 〃   四ツ目
一 〃   六ツ目
一 〃   七ツ目
一 〃   十段目
一 〃   十一段目
一 名筆 吃又平
一 返魂香 相ノ山
一 布引瀧 二ノ切
一 〃   三ノ口
一 〃   同切
一 双蝶々 二ツ目
一 〃   四ツ目
一 〃   八ツ目
一 千本桜 二ノ切
一 〃   三ノ口
一 〃   同ノ切
一 〃   四ノ中
一 いろは縁記 わしの段
一 菅原 切序
一 〃  二ノ中
一 〃  同切
一 〃  三ノ切
一 盛衰記 序中
一 〃   同切 但し未刻
一 〃   二ノ切 但し右同断
一 〃   同切
一 〃   宿屋段
一 〃   笹引段
一 〃   福島段
一 〃   辻法師
一 〃   揚屋段
一 夏祭 四ツ目
一 〃  六ツ目
一 〃  七ツ目
一 〃  八ツ目
一 富士見西行 二ノ口
一 〃     三ノ切
一 〃     五段目
一 楠昔噺 三ノ口
一 〃   同切
一 大鳥真鳥 二ノ切
一 重井筒 中巻
一 小栗判官 三ノ切
一 劔本地 三ノ切
一 山姥 二ノ切
一 大塔宮 三ノ切
一 壇浦 三口ノ
一 博多女郎 揚屋 但し未刻
一 赤松円心 本間館 但し右同断
一 〃    檀風所
一 宵庚申 在所段
一 〃   八百屋段
一 寿門松 新町之段
一 〃   将棊之段
一 新薄雪 清水之段
一 〃   詮義之段
一 〃   園部館
一 〃   鍛冶屋
一 つゝれ錦 身売段
一 〃    大安寺
一 五鴈金 炭火之段
一 〃   紺屋段
一 芦屋道満 狐別
一 〃    後の別
一 鬼一法眼 二の切
一 〃    三ノ切
一 御所桜 二ノ切
一 〃   四ノ切
一 〃   五段目
一 国性爺 三ノ口
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ切
一 女護島 二ノ切
一 優曇花亀山 金谷宿
一 〃     十左衛門段
一 〃     遠州屋之段
一 〃     赤堀屋敷
一 隅田川 三ノ切
一 恋娘昔八丈 城木屋
一 浄瑠璃万歳
一 哥祭文 油屋段
一 玉藻前 二ノ切
一 〃   三ノ切
一 〃   四ノ切
一 夕霧阿波鳴戸 吉田屋段
一 国性爺 二の口
一 忠臣講釈 四ツ目切
一 菅原伝授 四ノ口
一 〃    同ノ切
一 五鴈金 呉服屋
 〆百八拾番
 
六行抜本外題之覚
 豊竹之部
一 信仰記 序切
一 〃   二ノ口
一 〃   同切
一 〃   三ノ口
一 〃   同中
一 〃   同中次
一 〃   同切
一 〃   四ノ口
一 〃   同中
一 〃   同中次
一 〃   同切
一 腰越状 二ノ切
一 〃   三ノ口
一 〃   同切
一 〃   四ノ切
一 和田合戦 二ノ切
一 〃    三切
一 和田合戦 四ノ口
一 一ノ谷 序切
一 〃   二ノ口
一 〃   同中
一 〃   同中次
一 〃   同切
一 〃   三ノ口
一 〃   同中
一 〃   同切
一 物草太郎 三ノ口
一 〃    同切
一 〃    四ノ切
一 勲功記  二ノ切
一 〃    三ノ切
一 恋緋鹿子 四ノ口
一 〃    同切
一 〃    六ツ目
一 〃    八ツ目
一 合邦辻  万代地
一 〃    合邦内
一 曾根崎模様 帯屋
一 妹脊門松 服帯
一 〃    質店
一 九重錦 三ノ切
一 〃   四ノ口
一 出口柳 四ツ目
一 〃   十段目
一八重霞 評義段
一 〃  新屋敷
一 橋供養 四ノ口
一 〃   同ノ切
一 女舞 五ツ目
一 〃  三勝書置
一 恋飛脚 上巻
一 〃   新口村
一 苅萱 二ノ切
一 〃  三ノ切
一 〃  四ノ切
一 〃  五ツ目
一 道成寺 日高川ノ段
一 時頼記 四ノ切
一 〃   五段目
一 釜淵 竹瓢箪
一 〃  五郎市愁
一 〃  刀売
一 〃  釜煎
一 揚布染 四ツ目
一 〃   六ツ目
一 〃   八ツ目
一 那須与市 三ツ切
一 阿漕浦 平次住居
一 紙子仕立 大文字屋
一 皿屋敷 四ノ切
一 娘景清 三ノ口
一 岸姫松 三ノ切
一 出入湊 瓢箪町
一 万戸将軍 四ノ口
一 悪源太 四ノ中
一 清和源氏 山伏摂待
 〆七拾六番
六行 都合貳百五拾六番
 
増補五行之覚
一 三拾三間堂 平太郎内
一 増補平治之内
一 自然居士
一 夕霧 餅摘
一 おとけ菅原噺
一 かゝみ山又助内
一 増補富士見西行 二ノ切
一 布引 四段目
一 うきゝ亀山 三段目
一 増補女舞衣 長町之段
 〆拾番
 
 
参考
文政目録帳ニ無クシテ天理図書館ニ現存ノ七行通院本板木
 
〇一 生写朝顔話増補
〇一 大功艶書合
〇一 会稽宮崎野錦繍
〇一 安部宗任松浦簦
〇一 右太陽鎌倉実記
〇一 関取二代勝負附
〇一 唐土織日本手利
〇一 花系図都鑑
〇一 夏衣裳鴈染
〇一 伽羅先代萩
〇一 加賀見山廓写本
〇一 花雲佐倉曙
〇一 契情小倉色紙
〇一 箱根霊現躄仇討
〇一 報讐天下茶屋
〇一 絵本太功記
〇一 太功後日旗揚
〇一 有職鎌倉山
〇一 日本賢女鑑
〇一 艶容女舞衣
○一 三十石燈艠
〇一 花襷会稽掲布染
〇一 伊達競阿国戯場
〇一 大江山酒呑童子話
〇一 自来也物語
〇一 日吉丸稚桜
〇一 花筏巌流島
〇一 神霊矢口ノ渡
〇一 八陣守護城
〇一 融通大念仏
〇一 花上野誉石碑
〇一 碁太手記白石噺
〇一 蝶花形名歌島台
〇一 桂川連理柵
〇一 関取二代鏡
〇一 木下蔭狭間各戦
〇一 近頃川原ノ立引
〇一 驪山比翼塚
〇一 鎌倉三代記
〇一 伊賀越乗掛合羽
〇一 競伊勢物語
 以上四拾壱点